矯正歯科
矯正歯科治療の目的
見た目を綺麗にしたい、という理由で矯正を始める方が多いですが、歯並びが悪いことで歯みがきがしづらくなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まると言われています。また、噛み合わせが良くないと、一部の歯に負担が大きくかかってしまい、歯が抜けやすくなります。
歯並びを綺麗にすることは、見た目を綺麗にするだけではなく、こういったリスクを回避することにもつながり、結果的に歯を長持ちさせることにつながるのです。
歯並びを整えるメリット
- 歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病を予防できる
- 噛み合わせの改善・維持・回復につながり、顎関節症などの予防になる
- 見た目のコンプレックスがなくなり、精神的に前向きになったり明るくなったりする
矯正を始めるタイミング
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小児(混合歯列期)矯正
Ⅰ期治療(骨格矯正)とも言い、顎の骨のバランスや大きさを整える骨格矯正を行っています。 3歳~12歳(永久歯に全て生え変わるまで)の間に行うことが可能です。
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成人(永久歯列期)矯正
Ⅱ期治療(歯列矯正)とも言い、歯の位置を整える歯列矯正を行っています。約12歳~成人(永久歯に全て生え変わってから)の間に行うことが可能です。
特に、小児矯正は顎の骨がまだ柔らかく、これから成長していくお子様だからこそできる治療です。さらに、小児矯正で顎の骨を整え、永久歯がしっかり並ぶスペースができれば、成人矯正をする必要が無くなるか、あるいは部分的な矯正で済んでしまうケースが多いです。つまり、混合歯列期の間に小児矯正を行った方が、治療期間が短く済みます。
ただ、成人矯正から始めて頂いたとしても、しっかり綺麗に歯が並ぶまでサポートさせていただきます。
矯正歯科治療の流れ
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Step01
ご相談:無料
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Step02
検査:55,000円
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Step03
診断:無料
小児(混合歯列期)の矯正
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小児矯正ってなあに?
受け口(反対咬合)や出っ歯(上顎前突)など、骨格が原因となる症状は、骨が柔らかい年齢から開始する、あるいは顎の骨が一番成長する時期に行うことによって、成長を補助する役割が発揮されます。
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小児(混合歯列期)矯正の流れ
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Step01
混合歯列期の治療
(Ⅰ期治療)6歳ごろ~
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Step02
Ⅰ期治療
開始時期は歯並びによって大きく異なる。
通院頻度:1~2か月に1回程度
保定期間:半年~2年くらい -
Step03
経過観察
無料
通院頻度:1年に3回くらい -
Step04
永久歯列の治療
(Ⅱ期治療)12歳ごろ~
通院頻度:1か月に1回
期間:半年~1年半くらい -
Step05
保定
無料
通院頻度:1年に3回くらい
期間:2年以上
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Step01
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どんな装置をつけるの?
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拡大床
(取り外し可能な装置)上下の顎の幅を拡げて永久歯の萌出スペースを作る装置です。装置の中にネジが埋め込まれており、ネジの力で顎や歯列を拡大していきます。
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リンガルアーチ
(取り外し不可な装置)受け口の改善や歯の生える隙間を作る装置です。歯の裏側から金具をつけて、歯を動かしたり、その位置で固定したりします。
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ヘッドギア
(取り外し可能な装置)首にかける帯と、口の中に着ける金具を組み合わせて着ける装置です。奥歯を後方へ引っ張り、歯の位置や顎の成長をコントロールします。主に、上あごの成長をコントロールし、出っ歯(上顎前突)などの治療に用います。睡眠時のみ装着します。
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マルチファミリー
(取り外し可能な装置)乳歯のお子様の受け口(反対咬合)を改善する装置です。3歳くらいの反対咬合を改善する機能的顎矯正装置です。使用することによって、筋肉のバランスを整え、顎が正常に成長するように促します。睡眠時の装着が効果的です。
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成人(永久歯列期)の矯正
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成人矯正ってなあに?
悪い歯ならびや噛み合わせを、しっかり噛み合うようにして、きれいな歯並びにする治療です。矯正装置を通じて 歯や顎の骨に力をかけてゆっくりと動かして、歯並びと噛み合わせを治していきます。
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成人(永久歯列期)矯正の流れ
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Step01
永久歯列の治療
通院頻度:1か月に1回くらい
期間:半年~3年くらい -
Step02
保定
無料
通院頻度:1年に3回くらい
期間:2年以上
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Step01
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どんな装置をつけるの?
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ブラケット装置
(取り外し不可な装置)歯に接着させたブラケットと呼ばれる小さな装置に通されたアーチワイヤーの力で、少しずつ歯を動かして、歯並びを整える装置です。現在、歯列矯正で多く使用されている装置です。金属製、セラミック製、プラスチック製など様々な材料でできたブラケットがあります。
当院では、一番目立ちにくいセラミック製のブラケットを使用しているため、わりと目立ちにくく矯正治療を進めて頂くことが可能です。 -
マウスピース矯正
(取り外し可能な装置)ワイヤーやブラケットを使用しないで、透明なマウスピースを用いて歯を動かす矯正装置です。毎日20時間以上(種類に異なる)の装着が必要で、定期的に形の異なる新しいマウスピースに交換して歯を移動させます。
約0.2~0.8㎜の透明なカバーで歯を覆っているため、周囲からは目立ちにくい事が特徴です。
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MFTトレーニング
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MFTってなあに?
MFTとは、ORAL MYOFUNCTIONAL THERAPY:口腔筋機能療法の略で、不正咬合の原因でもある舌癖や、口腔習癖の改善、口呼吸によるドライマウス(口腔乾燥症)の改善などを目的に、様々なトレーニングを行います。
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どんなトレーニングをするの?
口の周りの筋肉が弱く、バランスが悪いと舌で前歯が押され、開咬(前歯が開いている)や上顎前突(出っ歯) あるいは反対咬合(受け口)といった不正咬合を引き起こすことがあります。このような舌癖があると、矯正治療が順調に進まなかったり、矯正後の後戻りの原因にもなってきます。また、矯正装置を付けなくてもトレー二ングのみで不正咬合がある程度改善されることもあります。
料金表
検査 | 55,000円 |
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小児矯正(調整料含む) | 440,000円 |
ブラケット装置矯正(非抜歯の場合) | 770,000円 |
ブラケット装置矯正(抜歯の場合) | 880,000円 |
マウスピース矯正(インビザライン) | 990,000円 |
※表記は税込価格となります。
【治療期間】半年~2年 【治療回数】約5回~10回
未承認機器について
- 医薬品医療機器等法上の承認:未承認
- 入手経路:個人輸入(医師がアラインテクノロジー社へ個人依頼)
- 同一成分や性能を有する他の国内承認の医薬品の有無:無し
- 諸外国における安全性等の情報:FDA認可あり。日本国内では医療機器としての矯正装置に該当しませんが、使われている素材は日本国内で薬事承認されています。国内公式サイト:invisalign.co.jp
矯正歯科の注意点
- 自費治療になるため、保険診療に比べ費用がかかります
- 矯正器具の装着時に、患者様が食事、会話、見た目などに違和感を覚える場合があります
- 矯正器具の装着時に、歯が磨きにくくなるので、より入念なブラッシングが必要になります
- 矯正器具によっては口を動かした際、歯肉が傷つくことがあり、炎症を引き起こす場合があります
- ご自身で着脱できる矯正器具の場合は、成果を得るために、装着時間を守る必要があります
- 小児矯正の場合は、顎の骨が成長を終える15歳前後までの経過観察を必要とするため、治療期間が長くなることがあります
- 矯正治療終了後、しっかり保定しないと後戻りをする場合があります